酒に酔った私を普段より一層愛おしそうに見てた。もうどうでもよくて、好きなようにしていただいた。 抱き寄せる手がやたら熱くて赤い車はもっと赤く見えてキスもこの前より甘い。 もう少し意地悪をしようと思っている。 体温は分けてあげよう。まだ気持ちは…
私の髪が風に靡く度、深呼吸をするヒト。 いつも私に触れたそうに動く指を持つヒト。 視線は泳ぎっぱなしで、照れた瞳を持つヒト。 会った日の別れ際、必死に振り返らぬようがんばっている背中のヒト。 わかるから、わかる。 わたしと似てるわ。 あなたの気…
部屋の扉をゆっくりと開けて私の部屋のすぐ隣で眠る君にオハヨウを言う。大きなスピーカーと向かい合わせに君は朝に似合う音楽を吸い込むように聴いている。 手には大きなトランクを提げて。眠い目をこすりながら行き先を尋ねようとした。 「どこへ行くの?…
酒の力ででも 好きだと 自らの力で云えたのならいくらか楽になるんだろうか。 あなたにあうたび触れられたい衝動は激しくなるばかりです。神様、神様。
じゃあ、彼に女としてみてもらう為にどうしたらよいか色々考えてみる。仕草?服装?髪型?メイク…全部外見じゃないのはわかってる。 セックスしちゃえば、あたしだっておっぱい付いてるんだし女だよ。 でも、そこに恋沙汰がうまれないなんてなんて男は勝手な…
結局そういうこと。
私の今好きな人は満点な人なのかどうかすらわからない。 ただ、私にとってプラスになる、私の心やからだはどんどん潤っていく。 上がったり下がったりしながらいければいい。 今度は本物。
もう、引き返せない。あのカード、あの短いラブレターをきっと手にしている! でも、あれー?あれー?って。 また近いうちに絶対に会いに行かなくてはならない。怖い。逃げたい。 もうだめだ。好きッて言うのは後悔することじゃないのにな。 もう、もう二度と…
あたしがどんな思いで夜を越えたのかこいつも知らない。 抱きしめてもらえたけど全然浸透しない甘ったるい感情で、遠くにあたしは飛んで行っていた。一時凌ぎでも応急処置でも何でもない。 珍しくサディスティクなあたしだったからなおさらだ。わたしの手は…
自分の満面の笑みの写真を見ると捨てたくなる。自然な笑顔が嫌い。 彼は私の写真をたくさん撮った。 どれも楽しそうに笑う私が並んでた。わたしはどれも削除してほしいと思う。 でも、褒めてくれた。だから、笑うのが、好きになった。笑顔を出すのが好きにな…
今週、私は今の住まいを出て行くことになりました。これ以上の長居は、彼に無理をさせてしまうことをわかっているから、それと無意識に帰りを待ってしまい恋人でもないのに彼に余計な気遣いをさせてしまうからである。 なんとなくこのまま一緒にいられるんじ…
もはや、私の精神衛生上、必要な人となってしまった。あの人は、私が嫉妬で狂う仕事へ行った。仕事だってわかってる。だけど、どんなハプニングがあるかわからない。狂いそうだ。狂いそうだ。素直になれる頭がいくらかでもあれば、わたしは何か言えたのかも…
あの人も、あいつも、いつの間にか私にキスをしなくなった。 キスをしないまま、セックスをするとどうなるかというと、けっこうどうでもいい人とのキスに力が入る。 私は穴のついた人形なのだろうか。 ぐちゃぐちゃのパズルみたいに、とりあえず凸凹がはまる…
いらないよ、いらないよ わたし なんて いらないよね きっと いなくても だいじょうぶ いらないよ、いらないよ わたしなんて きっと いらなくて そう何度も確認をして、その唇から「だめだよ、いるよ」と聞きたい。 マフラーに顔を埋めてちょっと喜んでる私…
きっとあたしたち、遠回りに遠回りを重ねているよね。 『友達、以上なんだよね。本当は。でもお前会ってくれないし』 タイミングが、神様の意地悪かと思うくらい合わない。あたしが待つときもあれば彼が待つときもある。待ち合うばかり。 素直になれない。肝…
冷たく堅く生きていこうと、彼の名前によく似た駅のアナウンスを聞いて思った。 声が、遠くなった手も愛しい。 ひとたび想像するだけで体中であなたを欲しいとおもった。 あいたい。 何度忘れようとしても、あなただけは記憶の一部になりえない。あたしの中…
きっとその腕の中で笑う彼女は 清く強く優しくあなたをも包む。 あたしには何一つないからもうだめなのわかってる。おかえり ただいま ありがとう さよなら ごめんね さよなら 歯車が狂い始めた2年前。愛するものすべて失うと、愛され方を忘れる。 こんなに…
少し痛い。 わたしの知らないあなたを垣間見た。でも、あんなふうに笑うんだ。優しいんだ、その笑顔。あんなふうに抱き合うのか。あんなふうに愛しそうに抱きしめるんだ、彼女のこと。うそみたいなことを言うけど、幸せそうなその姿を見てわたしは嬉しかった…
1日が短い、一週間もあっという間で、繰り返しくる休日にそばにいたいと思う私は少しどうかしている。もう既に手遅れな想い、重いに私は封じてサヨナラを言う。笑い転げた夜を、暖めあった毛布の中を冷たい空気に浮かぶイルミネーションを2人見上げたこと…
自分が大好きなはずなのに、自分が大好きだと思える自分は誰かに好かれている実感のあるときだけで何もなくなったら結局あたしは誰かを愛し、その見返りばかりを求めて自分を愛することを忘れてしまっていた。短期間に同じことを全く別の人に言われた。 自分…
いつまで続くのだろうと考えながらいつまでも続いて欲しいと願った。少しでも触れてしまえば何もかも欲する。 何が怖いの? 君の希望が打ち砕かれること じゃあ私はそこに行かなければいいの? そうだよ、生きるんだ 生きにくいのはどうしたらいいの? ・・…
張り裂けそう。実はものすごく。 言わないで、言わないで。笑顔で言わないで。私は君にとっての不幸を願ってのちの幸福をかみ締めたいと思っている。 嬉しい話をされるのはときに嬉しくないときもある。一緒に分かち合えないその喜び。 もしも黒魔術を身近に…
あたしはライオンで、みんなはヌーの大群。今だけ。茂みに隠れて狙いを定めたら、走って飛びついて噛み付いたけど 失敗もする。でもまた走る。逃げる獲物に噛み付いたけど失敗する。失敗した上にヌーは傷ついて血を流す。無傷のヌーにまた噛み付くために茂み…
好きになったことは決して罪ではないのに、何故我慢をしてしまうのか。自分の気持ちを抑えてしまい苦しむのは何か間違っているような気がする。好きになりすぎて苦しむのとは違うのだ。好きになったこと、好きな人と過ごす時間、相手の都合を考えない行動、…
あたしはあたしはあの人を誘いたくてでも迷っていて考えるあまり苦しくて涙が出そうになりました、頭も重くて興奮して、もうダメです。会いたいのです。会いたいのです。 会いたいと言ってくれるのを待ってしまうのです。かみさま本格的に恋に堕ちた証ですか…
同じモノを欲する同士、共に眠るのは愛と呼びたい。 呼び合うように出会うのならそれを運命と思いたい。 私が誰かに自分の体温を分けるたび、寒くなったり温かくなるのは何故だろう。 その言葉、その手、そのキス私に一時の愛情でありますように。 私に振り…
覗き込んだ白のマグカップに、汚れた闇を注いで音を立ててすすった。粉が熱い液体に変わり、汚れた闇の少しは気体になって顔を撫でた。安物の偽物のすっぱい香りが鼻を刺す。ひと口に含んでも汚れた闇の味だった。それ以降口にすることを止め いや、忘れた。…
車を待っていて、多摩ナンバーの。 嘘でもいいし、何でもいいから熱を上げたくて。 そろそろ息が白くなる。テレビで誰かが 反省はしても後悔しない と言っていた。私もそうだから、呼ばれたら行かずにはいられない。多摩ナンバーはまだ来ない。
蛇口から勢い良く出る水を受け止める桶は溢れ出している。冬には似あわないその水の音。白い手をくぐらせて、一緒に笊もくぐらせて相変わらず泡を作り出して必死に捕らえようとしている。もうすぐちぎれそうに水が冷たくなる。私は燃えるより、温まる恋がし…
素直になるということがいまいちわからない。 わがままとの線引きがうまくできない。会いたい人に「会いたい」と言うことは素直なのかもしれないが、その人の都合を考えずに言うのはわがままのような気がする。だから私は言わない。言えない…だけだ。顔を見…