Never to say I MISS YOU,YOU,YOU!!!

素直になるということがいまいちわからない。
わがままとの線引きがうまくできない。

会いたい人に「会いたい」と言うことは素直なのかもしれないが、その人の都合を考えずに言うのはわがままのような気がする。だから私は言わない。

言えない…だけだ。

顔を見て、あっ、って聞きたいことができても言わない。言えないだけ。時間を過ごせるだけで充分なのだ。逆にそんなに興味のない人間にはあれこれ質問をするのに、どうしてだろうか。私は人見知りなのだろうか。人見知ってる人にほど何も聞けないでいる私はどういう性格だと説明すればよいのだろう。

誰でもいいから、声を聞きたい夜もある。自分は何も話したくなくても、何かあたしに話を聞かせてほしい夜。
誰でもいいから、髪を撫でてもらったり抱かれたり、いろいろして欲しいときだってある。

この際、誰でもいいから。ひとりで泣く夜が増えるくらいなら頭の中が空っぽになる誰かと一緒にいる夜のほうがマシ。限定した人間とつながる事ができないなら、そう。誰でもいい。黒より黒い私の中の静寂を拭って、せめて黒に、あわよくば灰色に変えて一瞬の虹を見たい。目を閉じて想いを馳せて、目を開けて現実と向き合えばまた落胆するだけなのにうまく素直とわがままが作用しないばっかりにこんな風になってしまった。

水の中に笊をくぐらせているだけ。笊にかかりそうな底に沈んだ塵さえも掬い逃してただただ消えては生まれる泡を捕まえようとしてる。水が澱んでしまうほど月日が経てば私の笊は何かを捕らえるのかもしれないが、私は毎日水を取り替える。

わかっているのに、綺麗な水の中で泡を立てて笊をザブザブくぐらせています。実際この笊で何を掬いたいのかわかりません。ある日突然、取り替えた水の中に魚が泳いでいることを願っているのです。きっと。