もう寿命
何も書けなくなった私
何も言葉を書けなくなった私
私は一体、何をしたいのだろう
愛とか恋とか
憎しみとか
私の中にあふれる感情すべてを書いて書いて
書いて
書いて
書きたかったあの頃
私の肉はただの塊、血はただ流れるためにだけ
そんなつもりで生まれたわけじゃない
愛していると言ってくれ
お願いだからまばたきの回数だけ私を愛していると想ってくれ
※長きに渡ってご愛読くださいました皆々様、まことに有難うございました。
蜜色思考回路(及び蜜色つながりのものすべて)は2007.3.11をもちまして幕を閉じます。
20代前半の初々しさも今の私には書けそうにありません。まもなく後半に差し掛かります。
過去を振り返りすべてを読み返してみると私の軌跡と恋や想いすべて詰まった大切な文章ばかりです。
しかし、思い出にしがみついているばかりでは消えてなくなりそうなので
思い出ボックスどころか地の果て宇宙の果て、いや、ブラックホールに放り投げてしまおうと決意しました。
手ぶらになった私はきっとまた何かを得るでしょう。
そしてきっとまたはじめる事でしょう。文章を書くこと、言葉をつむぐことは好きですから。
私と知人の方もこっそり読んでいてくれた方も本当に有難うございました。
もしなにか始めたとき知りたいという方はご一報くださいませ。
また会う日まで。
■
世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んでる映像をTVとネットの画像で同時進行して眺めていた。
君とは電話をしながら「映画じゃないの?夢じゃないの?」ってパニックになりながら話した。
その夜上野駅で待ち合わせをして久しぶりに会う約束をした。
柱の影に隠れるように待っていた君は、異常な痩せ方をしていた。思わず眉間にしわを寄せてしまった。
「なに、その格好」
「なにって、レイパンだよ。新しいの買った。いいでしょう」
そんな、君の身に着けているものなどどうでもいい。その痩せ方はなんなんだと訊いてる。
へへっと軽く笑うだけで特に答えない君。
その体を見るだけでほとんど見当はついていた。
「ねえ、私と付き合うならドラッグやめて」
「うん、わかった」
それからすぐに君は悪いもの、私の嫌がるものすべてを捨てた。
私も君以外のものすべてを捨てた。何も怖くなかった。
君のすべてが私の言葉で変わるのなら、私は君のためにすべてをささげようと思った。
肌という肌が蒼白で目の焦点を合わせるのも少し難しそうな、誰が見ても普通じゃないのは丸わかりだ。
奇抜な格好と少し震えているような動きの体でも、その目は確かに優しくていとしかった。
後にも先にも愛してると言えたのは君だけだ。
■
―そんなことばっかり言うと嫉妬に狂うよo(T□T)o
―わはは、どぅどぅ。
こんなやり取り。
軽く跳ね返されて、ドキドキしながら本音をかわいい目にメールに託した自分がなんだか無意味に感じた。
一瞬にしてお熱が冷めた。むしろ消え去った。
いや、まだ確実に片思いはしているのだが。一生振り向いてもらえないことが札付きで証明されたように思えたのだ。
もうちょっと甘い言葉が返ってくることを期待してたから、おもわず、コレの返信は皮肉ってしまった。
そのときに自覚がないのがとても救いようがない。
なんどか読み返して「あー重いな。めんどくせーな。」と後悔するのだ。
何か始まったわけでもなく何か終わったわけでもない。
終わらせるものでもないこの状態で浮かれてばかりはいられないのだと少し冷静になった。
もう一度勝負に出るのか、新しい道を探すのかそろそろ考えなくてはならない。
どうして。
本当に悲しいくらい惚れた男に相手にされない。
高嶺の花?だから神様なんだ。
Last Kiss
昔もそうだったので、きっとしないと思っていたのに、私の唇を先に食べたのは彼でした。拍子抜けしてただ受け止めるだけで精一杯だった。しばらく見ない間にやせ細った体にもっと触れたかったのにしたいことの半分もできないまま夜が終わった。
それでもしばらく私の髪を撫でていたことや、昔はなかった私の手をしきりに探る仕草は何か変化が起きたっていうことなんだろうか。過去とはもう切り離していいのだろうか。
唇から目が離せない。
どーしてそんな声がでるのか、言葉が出るのかいくら凝らして見ても何もわからない。
本当に今夜、私は2回目の意思表示をしようと会いに行ったのに邪魔が入り熱いまま気持ちがしぼんでいった。
見惚れていたのに「見学してる」と言い張った。
帰りたくないのに「帰る」と言い出して何度目かでやっと彼に背中を向けられた。
時々不安になる私の思想を本当に大丈夫だと安心させてくれる。
嫌いになる日がくるんだろうか。
嫌われる日がくるんだろうか。
彼を崇拝する故、思考の形が似てきている。どうせなら抱きたくないくらい嫌われてしまいたい。どうせなら一歩も彼の心に入り込めないようになりたい。
なにかひとつ知ることが増えるたびに溺れてる。
決して彼好みになろうとしているわけではない。私の中に根付いた悪しきモノが善のカプセルになって君に、あなたに、激しく弾け飛んでいるだけなんだ。
あふれてるそれを出し惜しみはしない。それは私の愛そのものだ。受け取ってもらえぬのなら君も、あなたも、それまでの関係ということである。
彼はそれを何倍にもしてまた私に分けてくれる。その交換だけで満足できなくなるのは少し傲慢なのかもしれない。
震える足
また近づいた。ふわっと香る。
きっと私しか知らないはずの蓮の花。
久しぶりの蓮の花。
鮮やかに目に飛び込んでくるやいなや、フラッシュバックした。
肩のヤモリは元気ですか。
指先でまたなぞらせて下さい。
恋というものをしている、それだけの私。
図々しく胸から溢れる愛しい気持ちを見えないようにするので精一杯だ。
どうしたらいいのよ。
言いたくてたまらない。もっと一緒にいたくてたまらない。
もうすぐ1年になる。
あの日こんな風に時が過ぎるなんて想像もしていなかった。
だけど、はじめからあの人は魅力的だった。
セックスフレンド
正直なことをいうと、男がほしい。
ただ、男がほしい。
いつでも呼びつけられるヤツ。
ただ、それで埋めるだけの作業。