神様はいない

もはや、私の精神衛生上、必要な人となってしまった。

あの人は、私が嫉妬で狂う仕事へ行った。仕事だってわかってる。だけど、どんなハプニングがあるかわからない。狂いそうだ。狂いそうだ。

素直になれる頭がいくらかでもあれば、わたしは何か言えたのかもしれない。

もう間もなく離れ離れの日々がやってくる。私は確実に寂しくて、切なくて会いたくなるのだろうが、あなたはどうなのでしょう。しっかり残り香を残していくのだけれど幻とでも思うのだろうか。


顔に触れたくて両手でほほを押さえた夜、不意にとても短いキスをくれた。
私は忘れない0,1秒のくちづけが嘘だろうが本当だろうが、私が堕ちた瞬間だったのには間違いない。もう時間がないというのに、つまらない話ばかり、寂しいゆえにこぼれる困らせてしまうような話題ばかり…本当はただ離れたくないと、これからもずっと私の専属カウンセラーでいてくれないかと、遠まわしでも好きだと言いたいだけなのに。

必要なのです。


これから笑っていられるためには、必要不可欠の存在に

あのくちづけがさせてしまったのです。