ちいさな習慣

今日はじめて、赤い君を「baby」と心の中で唱えた。

あぁ、どうしてだろう。

生きているって不思議だ。


何もかも受け入れられるなんて。
受け入れ態勢ばっちりなんて。


距離を縮めないのには理由がある。


二人とも恋愛依存だ。

怖くて仕方がない。これ以上近づくのも離れるのも。
でも離れている時間が怖くなったほうの負け。

同時に堕ちてゆけたら、どんなスタートなんだろうか。

もしもクラッシュしても後悔はしない。だんだん君の指にもなれて
声も好きになって痛いほど伝わるその気持ちが骨の髄まで染み渡って
私を染める。

すこし照れるその眼が私に伝染するのだ。