Song for my mommy

子猫のように小さく痩せた実家の愛猫はカメラ目線を覚えた。
しょっちゅう変えていた首輪もあの日のままピンク色。
寒い冬はやっぱりコタツで丸くなる。
でも今年はコタツは出さないんだ。
家族は揃わないから、ただ大きく大きく感じるコタツ
いつまでたっても温まらない。
あっちやって、伸ばしすぎだよ、足同士が喧嘩することもできない。
クリスマスも一人でつまらないごはん。
大掃除だってすることない。
新年へのカウントダウンはTVが勝手にしてくれる。

あけましておめでとう

濡れた猫の鼻にキスしてまぎらわす。

同じ地球にいて、同じ日本にいる。
同じ時間を生きて、同じため息をつくから
きっと同じ気持ちでいる。

声にならない悲しみとか寂しさをエールに変えて

「ただいま」を待つ人がいる。
「おかえり」を期待するあたしがいる。
カレンダーはいつでもちぎれた過去を修正してくれるはず。
神様、ありがとう。