私は最低

最悪

だれも傷つけずに済む人生なんて何度生まれ変わっても不可能である。

ただ自分が傷つかないように人を傷つけていた。

痛かったろう。あの人はわたしの言葉のナイフでどれだけの血を流したんだろう。

ただ謝ることしかできない。

「若かった」なんて笑える過去になればいいのに

あの時はただ必死に一人の人を、家族以外の人を、壁にぶつかりながら愛した。

愛し合うということ

赤の他人同士が築き上げる愛とか絆をはじめて感じた。


私は一生忘れない。
大人でも子供でもなかったあのとき。
はじめて成長し愛を知り愛されたとき。
喜怒哀楽をともにできた、はじめての人。
一方通行ではない、心のキャッチボール。

そして愛は憎しみに変わると知った。

今でも愛してる。私は彼を愛している。19のままのわたしで愛している。