I'm sorry,mama.
あまりにも眠れないので朝の7時から読み始めました。出だしはどうなることかと思いましたが1章の終わりからぐわーっと持っていかれました。途中で眠くなるどころか冴えて逆に気になって眠れないという。

最悪に寂しい女の話です。悪事を悪事と思えない、寂しく生きてきたんだから仕方がないと正当化し逃げて、最後に真実を知ったとき、崩れ落ちるも数十年にわたって染み付いた悪党魂はとどまらない。本当あるところを境に音を立てて進んでゆく物語です。
スピード感のある描写と、ゆっくりと進む回想のメリハリがたまらない。面白いというよりかは衝撃がどーん!どーん!みたいなね。

男にはわからない女のねちっこさ、重苦しい執念…同じ女ながら改めて女って怖いな、偉大だ。と思った。

あたしの癖なのかもしれないが、どんなに分厚い本でもエッセイでない限り一気に読んでしまうのでそういう詠み方の出来る人にお勧めします。途中で中断するくらいならやめたほうがいい。でもたぶん途中で止められないと思う。流れを大事にしてほしいかな。感想文的なことを書くのはすごく苦手なので、わかりにくいかもしれないけどね。