嫌い嫌い

不安も嫌い

疎外感も嫌い


彼が毎日のようにメールで写真を送ってくれる。

深緑の山と濃い水色の空

ふと部屋の窓の外を見ると、白い空。太陽は出ているのにね。


違う。寂しいわけじゃない。

彼が何を思って私にそんなもの見せてくれるのか


私たちの仲をとりもってくれたバンドのメンバーは言う
「あいつが人を好きになるってことを理解できるようになるのが大事」

私:そう、そうなの!好きとか愛の意味をわかってくれる日が来るかしら…

「そういった大切さを伝えるよりはナツコのホントの気持ちを伝えるだけでいいんじゃねぇかな。二人を見て思うよ」

私は つもり でいたのか?
違う。どんなに頑張っても伝わらないんだ。遠まわしから近道しても、直球投げても伝わらないんだよ。どうしたらいいの?

重たい

どうしてこんなにも、私の想いは濡れて重くて


死んだら言えない 言わないでいる「好き」や「愛してる」 思った瞬間に口にしなきゃ。
自分が思っていることを伝えたら「愛してほしい」とも言わなきゃ。

全部全部言った。

どうしてこんなにもつらくて悲しくて切なくて胸が痛くて涙出そうで

彼がいない寂しさではなくて
恋愛をしている実感のない寂しさなのだ。寂しいより悲しいが当てはまる。
日々感じたい愛も

彼の本音は土壇場で発揮される。
前日の夜にしたキス
新幹線に乗る別れ際の抱擁
音を立てて閉まるドア越しの彼の目

どうしてそれを毎日してくれないの?

私は毎日本気だったのに。

そして3日も経てばあたしと離れたことすら彼の中では普通になっていく。

どうして、そうなるんだろう。


人を好きになるということをわかってほしい。
まずは身近な家族や友人を愛することを覚えてほしい。その次でいいから、私。

そういうことを知らないで
どうして彼に音楽ができるのだろうか。

疎外されるのホント嫌い。