あぁ!人間になりたい!

一日中、声を出さずに終わる毎日が続いて。もはや女だとかいうのも忘れてただの物質として存在する。植物以下。負け犬なんて代名詞は高級だ。
猫でもいれば「おはよう」とか一方的に話したりするのかもしれない。
ちょっと寂しいくらいで声をあげて泣いた。頬を伝う涙すら冷たくて、死んだような気分だ。このまま声を失って誰もがあたしを忘れていく。ねぇ、そうでしょう?

人の瞳を見たいよ。
人の呼吸や温度を感じたいよ。
人にやさしくされたいよ。
偽善でもいいよ。
あたしが消えてしまわぬうちに、どうか
どうか

あなたの持ち合わせる愛かなにかで灯してくれないかい?
もう思い出は食べ尽くしちゃったよ。